日本語には曖昧ゆえに便利な言葉があって、「考えておきます」というのが、実は体の良い断り文句だと、自分が知ったのは大人になってだいぶ経ってからのことでした。
文字通りに受け止めて、その返事を待っていた私にとって、その真意はとてもショッキングなものでした。
同様に「行けたら行く」という言葉も曲者です。
私は文字通り、予定が確定できない時に使用していて、その調整次第で行くつもりでそのような返事をします。
しかし、実際世間で使用される真意としては、「行きたくないときの断り文句」の様です。
こんな日本語、変だな、裁判とかになったら、文字通りに受け止めた方が正しいよな、なんて思ったりしています。
他の国の言語に翻訳した場合、ちゃんと真意を汲んで訳さないと絶対トラブルになりそうです。
で、同窓会の出欠についてです。
ドラマなんかで見る、行こうかどうか迷った挙句、案内ハガキを握りしめ、会場のホテルの近くまで現れる、なんてことは文字通り、ドラマの中の話です。
その日の気分でふらりと出掛けるものではなく、実際には、あらかじめ出欠を伝えているものです。
はがきで連絡を入れておいて、何の返事もなかった人が、当日ひょっこり現れるようなことは、まずありません。
というわけで、今回は「出欠確認はグレーではなく、白黒はっきりと事前の連絡で確定させましょう」という話でした。